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「乗るはずの飛行機が出てこない」には、はっきりした理由があります
不具合ではないことがほとんどです。仕組みを知ると、出ない理由がその場で分かります。
Flightradar24は、航空機が自ら位置情報を発信するADS-Bという仕組みを、世界5万台以上の受信機で拾って地図に出しています。つまり、次のどれかに当てはまると表示されません。
| 出ない理由 | 内容 |
|---|---|
| 受信機の範囲外 | 近くに受信機がない。洋上で衛星のカバーもない |
| 高度が低い | 受信機から遠いほど、高く飛んでいないと届きません |
| ADS-Bを積んでいない機体 | 古い機体は発信しないことがあります |
| トランスポンダーがオフ | 地上での待機中など |
| 意図的に非表示 | 表示をブロックしている機体があります |
受信機の届く範囲は約200〜250km
公式の説明では、ADS-B受信機のカバー範囲は全方向に約200〜250キロメートルです。
そして重要なのが次の点です。
受信機から遠いところを飛ぶ航空機ほど、高い高度を飛んでいないとカバーされません。 電波は地球の丸みで遮られるため、遠方の低空は「地平線の下」になってしまいます。
だから、こういうことが起きます。
- 離陸直後や着陸直前の低空は、受信機が近くにないと映りません
- 地方の空港を離発着する便は、都市部の便より映りにくいことがあります
- 洋上を飛ぶ便は、衛星のカバーがない区間で消えることがあります
「途中で機影が消えた」のは、墜落でも故障でもなく、受信できる範囲から出ただけです。
ADS-Bを積んでいない機体はMLATで補われます
古いトランスポンダー(ModeS)しか積んでいない機体については、複数の受信機が信号を受け取った時間差から位置を計算するMLAT(マルチラテレーション)という方法で表示されます。
ただし、これには同じ機体の信号を4台以上の受信機が受け取っている必要があります。
つまり、受信機が密集している地域でしか使えません。 受信機の少ない地域では、ADS-B非搭載の機体はそもそも出てきません。
日本の国内線でも、ADS-Bの発信が行われていない機体は表示されないことがあります。
アプリ自体が動かない場合
サーバー側の障害で、航空機が一切表示されない、ログインできないという事象が実際に起きたことがあります。画面に何も出ていない時は、まず自分だけかどうかを確かめてください。
全員に起きているなら、待つのが正解です。
自分だけなら、この順で試してください。
- アプリを完全に終了して開き直す — ホーム画面に戻すだけでは再起動になりません
- 通信を切り替える — Wi-Fiとモバイル回線を入れ替える。地図データの読み込みには通信量が必要です
- アプリを最新版に更新する
- 端末を再起動する
- キャッシュを消す、またはアプリを入れ直す
- ブラウザ版のFlightradar24で開く — ブラウザで見られるなら、原因はアプリ側です
地図は出るが機体だけ出ない場合
- 表示のフィルターがかかっていないか確認する — 高度や航空会社で絞り込んでいると、条件から外れた機体は出ません
- 地図を広域にしてみる — 拡大しすぎていると、範囲内に機体がいないことがあります
- 時間帯を考える — 深夜早朝は単純に飛んでいる機体が少ないです
症状別 早見表
| 症状 | 原因の可能性 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 乗る便が出てこない | 受信機の範囲外・低空・ADS-B非搭載 | 仕組み上の限界。時間を置いて見る |
| 途中で機影が消えた | カバー範囲から出た | 異常ではありません |
| 地方空港の便が映らない | 受信機の密度 | 高度が上がると出ることがあります |
| 何も表示されない | サーバー障害の可能性 | 自分だけか全員かを先に確認 |
| 地図は出るが機体が無い | 絞り込みの設定 | フィルターを解除する |
| アプリだけ動かない | アプリ側 | ブラウザ版で確認する |
いま起きているかを確かめる
参考にした情報
- ADS-B receiver coverage(Flightradar24 公式サポート) — 受信機のカバー範囲が約200〜250kmであること、遠方ほど高い高度が必要になることは、ここに記載されています
- How does Flightradar24 work?(公式サポート) — MLATに4台以上の受信機が必要である点はここに基づいています
- Automatic Dependent Surveillance – Broadcast(ADS-B)の説明(公式)
- How Flightradar24 works(公式)
